ぶよの一時三年

タイトル: ぶよの一時三年

あらすじ:

ある村に、怠け者の与太郎という男が住んでいた。与太郎は働きもせず、毎日ゴロゴロしていた。ある日、与太郎は道端でよだれを垂らしている小坊主に出会う。小坊主は与太郎に、自分のよだれをなめて3年後に願いが叶うと言う。与太郎は面倒くさがりながらも、よだれを舐める。すると、小坊主は「3年後に御殿に住み、美しいお姫様を娶り、一家は幸せに暮らしますように」と願い事をした。

3年後、与太郎は立派な御殿で美しいお姫様と暮らしていた。しかし、幸せは長くは続かなかった。ある日、奥方が出産をするが、産婆が赤ん坊を落としてしまい、亡くなってしまう。悲しみに打ちひしがれた与太郎夫婦は、赤ん坊を弔うために立派なお葬式を執り行った。ところが、お葬式の費用が高額すぎて、ついにお金が底をついてしまう。

そこで、与太郎はあの小坊主に助けを求めに行く。小坊主は「あのよだれはただのよだれだ。願いは自分で叶えなければ」と告げる。与太郎は自分の怠けが原因だと悟り、一生懸命働くことを決意する。

その後、与太郎は勤勉に働き、再び裕福な生活を送るようになった。しかし、あのよだれを舐めたおかげで、与太郎は3年間の幸せを味わえたのだった。

教訓:

  • 怠け心は不幸を招く。
  • 願いは自分で叶えなければならない。
  • 一時の幸せに惑わされてはいけない。