猫岳の猫

『猫岳の猫』

あらすじ

昔、庄屋屋敷に仕える正直者の忠作は、いつも仕事を一生懸命頑張っていた。しかし、ある日、庄屋から荷物を運ぶ途中、荷車を壊してしまい、大怪我をしてしまう。

庄屋の娘のおみつは忠作を介抱し、治ったら結婚させてあげると約束する。しかし、忠作の怪我は重く、日に日に弱っていくばかりだった。

ある夜、忠作は庭で不思議な声を聞く。「わしは猫岳の猫じゃ。お前の願いをかなえてやる」。忠作は願うままに回復し、おみつと結婚することができた。

2人が結婚してしばらく経つと、忠作は裏山で不思議な猫に出会う。その猫は忠作に恩返しをしようとしていると告げる。

猫と忠作は手を取り合って猫岳に向かうと、そこには立派な屋敷が建っていた。猫は屋敷を忠作に贈り、忠作一家は幸せに暮らした。

登場人物

  • 忠作: 正直で働き者の下男。
  • おみつ: 庄屋の娘で、忠作と結婚する。
  • 猫岳の猫: 不思議な猫で、忠作の願いをかなえる。

教訓

この物語は、正直さと親切が報われるという教訓を伝えている。忠作は一生懸命働いたため、猫岳の猫の助けを得ることができた。また、おみつは忠作が怪我をしたときにも優しく介抱し、約束を守った。その結果、2人は幸せに暮らすことができた。