あらすじ
とある村に、さる屋という男が住んでいました。彼は毎年、正月になるとお米を盗んでいました。しかし、村人はさる屋が犯人だと気づいていませんでした。
ある正月、さる屋はいつものようにお米を盗もうとしましたが、ひょうたんに足を挟まれてしまいました。村人たちはその音を聞きつけ、ひょうたんを持ったまま逃げ出したさる屋を追いかけました。
石化
さる屋は逃げる途中、道端にあった大きな石にぶつかりました。すると、体が石にめり込み、そのまま石と一体化してしまいました。村人たちが石を見ると、さる屋の顔とひょうたんがはっきりと刻まれていました。
言い伝え
それ以来、その石は「さるやの石」と呼ばれるようになり、「悪いことをすれば罰を受ける」という戒めとして村に伝わりました。
解釈
「さるやの石」の物語は、以下のような教訓を含んでいます。
- 悪い行いは最終的に自分の身を滅ぼす。
- どんなに注意していても、悪事がバレることがある。
- 神は不正を見逃さず、必ず罰を与える。
- 人は自分の行動に責任を持つべきである。
備考
「さるやの石」は、日本の民話や伝説でよく知られている話です。実際には、岡山県や山梨県など、日本各地に「さるやの石」と呼ばれる石が存在します。