『三合ばば』
あらすじ
昔々、山奥に貧しい老夫婦が住んでいました。ある日、畑で野菜を採っていると、一つ穴の開いた三合升(米を計る道具)を見つけました。老夫婦は、この升にはきっと神様が宿っていると信じ、大切に供えました。
すると、その夜から升の中身が毎日米でいっぱいになり、老夫婦は貧困から救われました。しかし、あるとき、欲深い近所の金持ちがやって来て、升を奪い取っていきました。
金持ちは升の米を何度も盗み出し、自分たちの富を増やしました。しかし、神様はそんな金持ちを許さず、升の中から出てきた鬼が金持ちを罰し、升は老夫婦の元に戻りました。
老夫婦は、その後も升を大切にし、幸せに暮らしました。
登場人物
- 老夫婦
- 金持ち
- 鬼
教訓
- 貧しくても正直に生きれば、神様が助けてくれる。
- 欲深い心は罰せられる。
備考
- 日本昔ばなしの代表的なお話の一つで、よく知られています。
- 似たようなお話に、「舌切り雀」や「カチカチ山」などがあります。
- このお話には、神道や仏教などの日本の伝統的な信仰が反映されています。