まんが日本昔ばなし「播磨のめっかい」
あらすじ
江戸時代、播磨国(現在の兵庫県南西部)に、足が遅く、でくのぼうな男が住んでいました。名前は「めっかい」。
ある日、めっかいは道端で足取りの良い美しい娘と出会い、一目惚れします。娘に名前を聞くと、「おりひめ」と答えました。めっかいは、おりひめが織姫姫の生まれ変わりだと確信します。
しかし、おりひめは貧しいめっかいを嫌いました。めっかいは悲しみに暮れましたが、牛飼いから、織姫姫は1年に1度しか地上に降りることができないと教わります。
めっかいは、織姫姫が翌年の七夕に再び降りてくることを信じ、必死に足腰を鍛え始めました。月日が経ち、七夕の日が近づくと、めっかいの足は驚くほど速くなっていました。
七夕の夜、おりひめは老夫婦の元に姿を現しました。めっかいは、鍛え抜いた足で駆けつけ、おりひめに自分の愛を告白します。おりひめはめっかいのひたむきさに感動し、2人は結ばれました。
登場人物
- めっかい: 主人公。足が遅く、でくのぼうの男。
- おりひめ: ヒロイン。織姫姫の生まれ変わりで、美しい娘。
- 牛飼い: めっかいに織姫姫について教える老人。
- 老夫婦: おりひめが七夕の夜に姿を現した家の住人。
テーマ
- 努力の重要性: めっかいは、おりひめにふさわしい相手になるために、足腰を鍛えるという努力を惜しみませんでした。
- 諦めない心: めっかいは、おりひめの拒絶にめげず、彼女と結ばれるという夢を諦めませんでした。
- 愛の力: めっかいのひたむきな愛が、おりひめの心を動かしました。
解説
「播磨のめっかい」は、日本の昔話「足長手長」を元にしていますが、内容は異なります。この昔話は、努力、忍耐力、愛の大切さを訴えています。また、七夕伝説と結び付けており、織姫姫を日本の伝統的な文化と結びつけています。